Last modified: Fri Nov 3 2000

Linux/98 の確認されている問題(2.2系列カーネル)

バージョンによって該当する不具合が異なります。 冒頭にその問題の該当するバージョンを記してあります。

[すべて] 2枚目以降の SCSI I/F に接続した SCSI HDD のパーティションを正常に認識できない場合がある (2000/11/2)

現在の Linux/98 は、複数枚の SCSI I/F を使用できますが、 2つ目以降の SCSI I/F には CD-ROM、MO などパーティションを切らないデバイスしか接続できません。


[Rev.003] 内蔵 IDE I/F を認識できない (2000/11/2)

IDE ドライバの内蔵インターフェースの検出部分に問題があり、 一部の IDE I/F 塔載 98 (初代9821〜A-Mate 頃の世代?) で IDE I/F が正常に認識されません。

解決方法

  1. make menuconfig などでカーネルを再コンフィグします。 この際、
    "New PC-9800 internal IDE Drive (EXPERIMENTAL)"
    のチェックを外してください。
  2. あるいは、"New PC-9800 internal IDE Drive (EXPERIMENTAL)"
    を有効にしたままで使いたい場合は、 このパッチをダウンロードして適用してください。
  3. カーネルを再コンパイル、再インストールしてください

[Rev.003 以前] Advansys 社製チップを使用した SCSI ボード(Melco の SCSIボードなどが該当) で接続した SCSI HDD のパーティションが正常に認識されない (2000/11/2)

解決方法

  1. このパッチをダウンロードします
  2. パッチを適用します
  3. カーネルを再コンパイル、再インストールしてください

[Rev.003 以前] PCMCIA/PCI 接続の NE2000 互換ボード(カード)と Cバス接続のネットワークボードを同時に使用できない (2000/9/26)

現在「仕様」の問題でこれらの同時使用はできません。 PCIバス(PCMCIA)のもの同士、Cバスのもの同士であれば、 (ボード側の設定が適切であれば)複数枚同時に使用できるはずです。

[Rev.003] APM BIOS 搭載機で起動時に panic をおこす (2000/9/26)

コンパイルしたカーネルを APM BIOS 搭載機で使用する際に panic をおこす「ことがある」ようです。もし該当した場合は、 2.2 本来のブートコードを使用する ("Platform dependent setup" → "Use new gas-based boot code" をオフ) か、APM を無効 ("general setup" → "Advanced Power Management BIOS support"をオフ) にしてカーネルを再コンパイルしてください。

[Rev.003 以前] ne ドライバで PCI NE2000 互換ボードを使用しようとすると panic をおこす (2000/9/21)

PCI NE2000 互換ボードを ne2k-pci ("PCI NE2000 support") ドライバで使っている方にはこの問題は関係ありませんので、 そのままお使いください。

ネットワークデバイスドライバのコンフィグに不具合があります。

解決方法

  1. このパッチをダウンロードします
  2. パッチを適用します
  3. make menuconfig などでカーネルを再コンフィグします。 この際、
    "NEC PC-9800 Cbus cards" → "Most NE2000-based Ethernet support"
    の欄に
    "PCI(/PCMCIA) NE2000 compatible support"
    という項目が追加されているのでこれを有効にしてください。
  4. カーネルを再コンパイル、再インストールしてください
(2000/9/26追記) このパッチを適用すると、PCIバス塔載機でCバスイーサネットボードの型番の自動検出ができなくなります。 ブート時のカーネルパラメータ ether= で型番を明示してください。

[Rev.003] CanBe塔載のFM音源が使用できない (2000/7/10)

音源ドライバの一部にバグがあります。 パッチを用意しましたので、 これを当ててカーネルを再コンパイルしてください。
(未確認ですが、PC-9801-118 や互換音源でも同様の問題が出ると思われます)

[Rev.002 以前] 2.1 系列カーネルで動いていた Cバス接続のSCSIボードが、 2.2 系列ではうまく動作しない (2000/7/7)

一部のCバス接続のSCSIボードを Linux/98 で動作させるには、 カーネルの起動時オプションに "wd33c93=level2:1" を渡す必要があります。 しかし、2.2 系列のカーネルにはこのオプションがカーネルに渡らないという不具合がありました。 最新の Rev.003 ではこの問題は修正されています。