Ruby/SDL
SDLとは、そのドキュメントによると、 「マルチプラットフォームなマルチメディアライブラリ」であり、 Rubyとは、まつもと氏によるオブジェクト指向スクリプト言語です。 そして、Ruby/SDLはRubyからSDLを利用できるようにするための ライブラリです。つまりはRubyでゲームなどを作るためのライブラリと 言えます。
Ruby/SDLの機能
Ruby/SDLには、以下の機能があります。
- 2D高速描画
- キーボード、マウス、ジョイスティックからの入力機能
- SDL_mixer による音声の再生
- CDの再生
- SDL_TTF によるTrueTypeFontの描画
- SDL_image による各種イメージファイルのロード(bmp,png,jpeg,gifなど)
- SMPGEによるmpegの再生
- SDLSKKによる、行単位の日本語入力
- OpenGL Interfaceによる、 3D描画
- SDL_kanji による、bdfフォントの描画
Ruby/SDLを使う利点
Ruby/SDLには、以下のような利点が存在します
Rubyが使えること
強力な能力を持つRubyでゲームなどが作れることが、Ruby/SDLを使う 最大の利点と言えます。
様々なプラットフォームで使えること
注意すれば、WindowsでもLinuxでも使えるものが作れるでしょう。
Ruby/SDLの問題点
以下のような問題点もあります。
遅い
RubyはCと比べて5〜50倍程遅いため、速度を要するもの、例えば3Dのゲームなど の制作は難しいと思われます。
ただ、ゲームなどで最も時間を必要とするのは描画であり、それを高速化して あるため、2D描画の ゲームであればRubyでも十分な速度を得られると私は考えています。
利用可能なプラットフォーム
LinuxとX、Win32、FreeBSDで動作を確認、BeOSでも動いたそうです。 Win32 は mingw 版 ruby と mswin32 版 ruby で動作します。 SDL が Cygwin で動かないため Ruby/SDL も Cygwin 版 ruby では動きません。
ライセンス
LGPL 2.1のもとで配布しています。
Bug tracking system
github
<URL:https://github.com/ohai/rubysdl>
Versioning
1.x.y系列では今後はバグフィクスのみバージョンアップをする予定です。
2.x.y系列では基本的には後方互換性を保つようにバージョンアップをする 予定です。機能が追加された場合はMINORを、そうでなければTEENYを上げます。